言葉のスープ③「川と海の邂逅」

 

大海に漂っていた私、名は宇久と申します。

光に刺激されて気付いたら、天空に舞い上がっていました。

高く高く。

天空に舞い上がった私は、仲間とひとつになり

気分よく、風に運ばれ旅をしました。

上空から見える景色は最高です。

お、あれは首里城!

桜島が噴煙を上げておる!

偏西風に乗って、東へ急旋回

六甲山あたりで、上昇気流にのって

寒い寒い、さらなる高度に達したと思ったら

ザザザザ、ザーーーーーーーー

六甲山の山々へ、降り注ぐ命の水???

ん~?命の水だって。

カッチョイイ響だね(o^―^o)ニコ

木々は喜び、緑が映える。

キラン⚡

大地にしみ込み、沢へと降り立って、徐々に小川となったとさ。

 

清流は、底の石ころが見えるほど透き通っています。

川面はきらきらと揺らいでいます。

森の動物たちも、命の水欲しさに集まるものさ。

へへ (どや顔)。

小川の仲間たちとの出会いを通し、川として成長していきました。

川もいろんな表情を持っています。

雨の日には濁り、流れも激しくなり

晴れの日には透き通り、静かに森の中を流れます。

ときに、大雨によって大地の一切は洗われ

川へと向かった濁りは、大濁流となって海へ向かいます。

一切の濁りは、生命の源である大海に辿り着いた時

再び透明な水へと返っていくのです。

川と海の邂逅

それは濁りが洗われ澄んでいくとき、水の輪廻が完成するとき。

宇久は大地の一切を吸収し濁流となって、海へと戻るのです。

宇久の輪廻の完成です。